当院では上部内視鏡検査(胃カメラ)と下部内視鏡検査(大腸カメラ)を行っています。
FUJI FILM社6000シリーズを使用しています

上部内視鏡検査(胃カメラ)
下部内視鏡検査(大腸カメラ)
FUJI FILM社の技術のBLI, LCIを検査のなか随所で使用しています


上部内視鏡検査(胃カメラ)
1)胃カメラ(上部消化管内視鏡)について
検査名称:胃カメラとは「上部消化管内視鏡検査」のことを指します
検査方法:鼻もしくは口から内視鏡スコープを挿入します
観察部位:食道 → 胃 → 十二指腸
検査医はモニター画面を通して内部を観察
観察目的:食道・胃・十二指腸に腫瘍、ポリープ、潰瘍、逆流性食道炎等がないかを確認する
検査時間:おおよそ7分程度
※7分程度の観察が最も見逃しが少ないというデータあり
検査中の対応:腫瘍や癌を疑う所見がある場合は組織生検を実施します
2)当院の胃カメラの特徴
日本消化器内視鏡学会専門医が検査を行います
苦痛が少なくなるように、鎮静剤を使用することが多いです
鎮静剤使用後は40分ほどベッドで安静にしていただきます
特殊光(BLI, LCI)を使った精密検査を併用します
インジゴカルミンを使った精密検査が可能です
マウスピースや生検鉗子はディスポ制を使っているので清潔です
検査をストレッチャーで行いますので、検査後目覚めるまで移動がありません
日本消化器内視鏡学会専門医が検査後の説明を行います
3)胃カメラ検査でわかること
食道:食道癌、食道粘膜下腫瘍、食道カンジダ症、逆流性食道炎とその重症度、好酸球性食道炎(生検が必要です)、食道運動機能異常の疑いの判定、食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、食道憩室
胃:胃癌、胃潰瘍、急性胃粘膜病変、胃粘膜下腫瘍、胃ポリープ、ピロリ菌感染の疑いの判定、鳥肌胃炎(胃癌の高リスク)、胃憩室
十二指腸:十二指腸潰瘍、十二指腸ポリープ、十二指腸粘膜下腫瘍、十二指腸憩室
咽頭:咽頭癌が見つかることがありますが、耳鼻科のカメラより小回りが効かないため現在は咽頭については耳鼻科カメラに及びません
4)検査の流れ
4)-1 ご予約
初めての方は一度ご来院をお願いしております。症状のチェックや他に採血、超音波検査、CTなど胃カメラ以外の検査が必要かどうか診察させていただきます。
過去2年以内に当院で検査を受けたことのある方で重大な疾患の無い方は電話で予約と説明が可能のことがあります。
4)-2 ご来院・診察
問診にて症状のチェックを行い、腹部診察にて他に採血、超音波検査、CTなど胃カメラ以外の検査が必要かどうか診察させていただきます。黒色便が続いている方はその日のうちに高次医療機関へ紹介することもございます。
診察後に胃カメラの日程調整と前日と当日の検査を受けるうえでの注意事項を説明いたします。
4)-3 検査前日
【胃カメラが午前の予約の場合】
○昼食:普通に食べてください
○夕食:午後8時までに軽めの夕食を済ませてください。食べすぎないようにお願いします。
夕食後は食事や間食はしないでください。水・お茶・ポカリ・OS1は飲んでいてい大丈夫です。
《内服薬》個別対応させていただきます
【胃カメラが午後の予約の場合】
○昼食:普通に食べてください
○夕食:軽めの夕食を済ませてください
夕食後の食事や間食は程々に抑えてください
《内服薬》普通に内服して構いませんが、個別対応することがあります
4)-4 検査当日(来院前)
【胃カメラが午前中(🟦)の検査】
○朝食:食べないでください(もし食べてしまったら検査日程の再調整を行いますのでご連絡ください 022-725-3614)
○飲み物:午前6時頃までに水、お茶、ポカリは済ませてください。
🟥《内服薬》糖尿病薬(内服・注射)は内服不可です。
高血圧、脂質異常症、整形外科などの他科の薬は午前6時までに内服してください
🟦8時30分から40分にご来院ください
【胃カメラが午後(🟪)の検査の場合】
○朝食:朝7時までに食パン6枚切り2枚まで、もしくはパウチゼリー1本を食べてください、その後は食事や間食は食べないでください。
○昼食:食べないでください。
○飲み物:検査2時間前まで水、お茶、ポカリは飲んで構いません。
🟥《内服薬》糖尿病薬(内服・注射)は内服不可です。
高血圧、脂質異常症、整形外科などの他科の薬は朝食のタイミングで決められた方法で内服してください
🟪14時30分にご来院ください
4)-5 検査当日(来院から検査さらに検査後)
ご来院
⇓
受付
⇓
同意書(サイン済み)のご提出をお願いします
⇓
ロッカーにご案内
⇓
内視鏡室にご案内
⇓
前処置のおくすり(ガスコン・プロナーゼ)の内服
⇓
点滴(鎮静剤使用の場合)
⇓
咽頭麻酔(喉にスプレーします)
⇓
検査(鎮静剤使用の場合、記憶が無いことがあります)
⇓
検査中に生検を行うことがあります
⇓
検査終了後は40−60分ほどベッドでお休みいただきます
⇓
ピロリ菌感染が疑われる場合には尿素呼気試験を行います(個別対応となります)
⇓
検査結果の説明
⇓
会計・内服薬があれば処方箋発行
⇓
内服薬があれば薬局へ処方箋をご提出いただきます
※ 鎮静剤を使用する場合は翌朝までは道路交通法で規定された乗り物(自動車、バイク、自転車、重機、キックボード等)は運転することができません。
4)-6 検査翌日以降
生検をおこなった場合は約14日後に検査結果の説明を行います。電話やオンライン診療での結果説明は行っておりませんが、結果が判明し次の行動を急ぐ場合には当院から連絡をすることがります。
5)費用
保険診療 | 1割負担 | 3割負担 |
胃カメラ | 約1,500円 | 約5,000円 |
生検を行った場合やピロリ菌検査を行った場合はどちらも保険診療に応じて費用は増えます。
下部消化管内視鏡(大腸カメラ)
1)大腸カメラ(下部消化管内視鏡)について
検査名称:大腸カメラとは「下部消化管内視鏡検査」のことを指します
検査方法:肛門から内視鏡スコープを挿入します
観察部位:直腸 → S状結腸 → 下行結腸 → 横行結腸 → 上行結腸 → 盲腸(→ 回腸末端)
検査医はモニター画面を通して内部を観察します
観察目的:大腸内に
- 腫瘍
- ポリープ
- 潰瘍
- 炎症(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
がないかを確認する
検査時間:おおよそ15〜30分程度
※個別の状態によって変動します
検査中の対応:ポリープや腫瘍を疑う所見がある場合は組織生検を実施します
2)当院の大腸カメラの特徴
日本消化器内視鏡学会専門医が検査を行います
苦痛を軽減するために、鎮静剤を使用することが多いです
鎮静剤使用後は40分ほどベッドで安静にしていただきます
特殊光(BLI)を用いた精密検査を併用します
微細な病変の発見に有用です
インジゴカルミンを用いた色素内視鏡検査が可能です
病変の境界や表面構造をより明確に観察できます
生検鉗子や処置具はディスポーザブル(使い捨て)を使用しており、衛生的です
検査はストレッチャーのまま行います
検査後もそのまま安静にしていただけるため、安全で移動の負担がありません
検査後は日本消化器内視鏡学会専門医が結果をご説明します
3)大腸カメラでわかること
大腸ポリープ、大腸癌、大腸憩室症、潰瘍性大腸炎(生検を併用)、クローン病(生検を併用)、偽膜性腸炎、虚血性腸炎、感染性腸炎(培養検査を併用)、膠原線維性大腸炎(生検を併用)
4)検査の流れ
4)-1ご予約
予約は電話やwebでは行っておらず、来院が必要です
4)-2ご来院・診察
問診で手術歴や既往歴を、診察で手術部位の確認、排便習慣の確認、腹部身体診察を行います。個別対応によって腹部レントゲンで安全を確認させていただくことがあります。
診察後、検査日程の調整と検査前の注意事項、検査日の注意事項についてご説明いたします。
4)-3検査3日前から前日
以下は一般的な流れになりますが、手術歴や排便習慣によって個別に変更いたします。
検査3日前から2日前:1日3回、モサプリド、酸化マグネシウム製剤を内服します(処方します)
検査前日:検査食(エニマクリン食)を3食たべていただきます(他の食事は食べてはいけません)、その他、1日3回、モサプリド、酸化マグネシウムを内服します。就寝前にセンノシドを内服していただきます。
4)-4検査当日(来院前)
○食事:食べてはいけません
○水分:水・お茶・ポカリは飲んで大丈夫です
🟥《内服薬》糖尿病薬(内服・注射)は内服不可です。
高血圧、脂質異常症、整形外科などの他科の薬は朝のタイミングで決められた方法で内服
ご自宅で、午前9時30分から2時間かけて腸管洗浄液(ニフレック)を内服していただきます。
午後2時30分にご来院していただきます。
4)-5検査当日(来院後から検査終了後)
ご来院
⇓
受付
⇓
同意書(サイン済み)のご提出をお願いします
⇓
ロッカーにご案内
⇓
内視鏡室にご案内
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排便状況と内服薬の確認(看護師)
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点滴(鎮静剤使用の場合)
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検査(鎮静剤使用の場合、記憶が無いことがあります)
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検査中に生検を行うことがあります
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検査終了後は40−60分ほどベッドでお休みいただきます
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検査結果の説明
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会計・内服薬があれば処方箋発行
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内服薬があれば薬局へ処方箋をご提出いただきます
4)-6検査翌日以降
生検をおこなった場合は約14日後に検査結果の説明を行います。電話やオンライン診療での結果説明は行っておりませんが、結果が判明し次の行動を急ぐ場合には当院から連絡をすることがります。
費用
1割負担 | 3割負担 | |
大腸カメラ | 約2,500円 | 約60,00円 |
生検や培養検査の有無によりどちらも保険診療に応じて費用は増えます。