FAQ(よくある質問)

受診の際のFAQ

Q1 ) 外来診察の予約方法を教えて

Q2 ) 胃カメラの予約方法を教えて

Q3 ) 大腸カメラの予約方法を教えて

Q4 ) 胃カメラや大腸カメラは眠って受けられますか?

Q5 ) 胃カメラは午後に受けられますか?

Q6 ) 発熱しました、受診はどうすればよいですか?

Q7 ) 花粉症の症状です、普通に受診してよいですか?

Q8 ) 検査結果を電話やメールで知りたい

Q9 ) 年末年始やお盆は診療してますか?

病気についてのFAQ

Q1)高血圧かもしれません

Q2)健康診断で肝機能異常を指摘されました

Q3)健康診断で脂質の異常を指摘されました

Q4)脂肪肝と言われました。生活をどうするとよいですか?

Q5)人間ドックでピロリ菌を指摘されました

Q1)外来診察の予約方法を教えて

A1)3つの方法があります

①web予約(利用規約を必ずお読みください)

②電話予約(022-725-3614)

③来院して予約

web予約を利用の場合、「発熱等症状」の方はweb予約でなく、当日にお電話をお願いします。

Q2)胃カメラの予約方法を教えて

A2)2つの方法があります

①来院して予約

②電話予約(022-725-3614)
 当院で胃カメラが初回の方や、2年以上の受診が無い方、他の医療機関からの定期薬に変化のある方、70歳以上の方はご来院して予約が必要です。

《重要》当院での胃カメラが初回の方
胃カメラ予約の際は、お薬手帳や、マイナ保険証での診療情報取得同意により、内服薬の確認が必要です。

Q3)大腸カメラの予約方法を教えて

A3)1つの方法だけです

 大腸カメラの予約は来院が必要になります

1)検査前の診察
2)日程調整
3)検査前の内服薬処方
4)検査前日のお食事

などが必要のため来院しての予約が必要です。

Q4)胃カメラ・大腸カメラは眠って受けられますか?

A4)過去に内視鏡検査で苦痛を感じた方は鎮静剤を検討します

 過去に胃カメラや大腸カメラで苦痛を感じた方は、鎮静剤(令和6年10月の時点ではミダゾラムを使用しています)を注射して検査を受けることが可能です。鎮静剤を注射して90%位のかたは眠りに落ちますが、途中で目が冷めたり、状況がわかる状況での検査になることもあります。鎮静剤が過量になると呼吸抑制などが起きることがあるため分かる状況で検査になる場合にはご容赦ください。過去に鎮静剤の注射をしないで大丈夫だった方でも、頑張って大丈夫だった方は鎮静剤を注射したほうが良いことがありますので、受診時に医師にご相談ください。

《重要》鎮静剤を注射した場合は、翌日まで道路交通法により乗り物の運転ができません。

《比較的重要》鎮静剤を注射した場合は検査後約1時間はベッドで休んでいただきます、来院から会計までは最低でも3時間ほど要します。

Q5)胃カメラは午後に受けられますか?

A5)午後も大丈夫です

朝食の時間と朝食の内容を指定させていただき、遵守していただければ胃カメラは可能のことが多いです。

《午後の胃カメラの欠点》
①胃の内容物が多くなってしまう病態の場合には、開始した検査を途中で中断することがあります。また胃の内容物により観察が不十分(検査の精度が落ちることです)になります。その場合でも料金は徴収させていただきます。
②午後の検査はメチャクチャおなかが減ります

Q6)発熱しました、受診はどうすればよいですか?

A6)お電話をお願いします

発熱した場合は、初診のかた、予約済みの方を問わず受診前にお電話(022-725-3614)をください

《重要》発熱や鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳嗽・下痢軟便の方は待合スペースが異なりますので受診の時間を指定させていただきます。

Q7) 花粉症の症状です、普通に受診してよいですか?

A7) ダメです、受診前にお電話をください

花粉症症状は鼻水・鼻づまりなど、感染症症状の始まりのことがありますので、受診前にお電話をお願いします。

《重要》発熱や鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳嗽・下痢軟便の方は待合スペースが異なりますので受診の時間を指定させていただきます。

当院の感染対策へのご協力をお願いいたします。

Q8) 検査結果を電話やメールで知りたい

A8) 来院していただいてお伝えします

 検査結果を電話やメールで知りたい方は、無意識の前提として「異常がない」と思っておられる方だと推察します。採血する時点では数値の異常は知るすべがなく、その後の対応はフローチャートとしては存在するものの、進むべき方法は決まっていません。異常値の状況によっては高次医療機関への紹介が必要のことがありますので、電話やメールやオンライン診療ではお伝えしておりません。

 そのため来院していただいたうえでお伝えしております。

Q9 ) 年末年始やお盆は診療してますか?

A9 )していません

 ハッピーマンデーと言われる祝日や振替休日の診療は概ね行っておりますが、
5月のGW、お盆、年末年始はお休みを頂いております。

ホームページで公表しておりますのでご確認ください

Q1)高血圧かもしれません

A1)自宅で血圧を測定してください

高血圧かもしれないと思う方の90%以上は本当に高血圧です。しかし降圧剤(内服治療)がすぐに必要かどうかについては、自宅血圧の数値を参考に決定します。自宅での血圧データは多いほうが良いので、自宅で血圧測定とその記録を受診の際に持参してください。7日ほどのデータがあれば十分です。

 初めて高血圧と診断を受ける場合、2次性高血圧(甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫等)のスクリーニング検査を行います。採血時に30分安静を要する検査ですので医療機関での滞在時間が長くなりますので、受診の際はお時間に相当ゆとりをもって受診してください。

《重要》自宅での血圧が160/110mmHgを頻繁に上回るときは、可及的速やかに医療機関への受診が必要です。その際に自宅での血圧測定の記録をご持参ください。

《超重要》自宅での血圧が180/120 mmHgを上回るときには至急の対応が必要ですので、医療機関へ至急受診してください。

Q2)健康診断で肝機能異常を指摘されました

A2)肝臓の細胞が壊れている原因を検査します

 AST, ALT, γGTPが上昇し指摘されているケースが多いと思います。

AST(GOT)・ALT(GPT)が上昇している意味合い:そもそも肝臓の細胞は破壊と再生を繰り返しています。この2つの酵素は肝臓の細胞内に含まれている酵素のため、肝臓の再生能力を超えて破壊が進むと、ASTとALTが血中に放出されるため、血中濃度が上昇します。このことから、ASTとALTの数値が高くなることは、肝臓の細胞がより一層破壊されているということになります。健康診断の事後対応としては、どんな原因で肝臓の細胞が破壊されているのか調べることになります。原因の候補としてB型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、肝腫瘍の存在を調べることが多いです。

ただし、肝硬変など肝臓の状態が悪いと壊れる細胞が残されていないために肝臓が悪くても上昇しない場合もあります。ASTは肝臓以外に筋肉や赤血球中にも存在するため、ALTが正常でASTのみが上昇している場合は肝臓以外が原因の可能性もあります。

一方で、γ-GTPは肝臓の解毒作用に関係する酵素で、肝臓疾患のほか、胆道や膵臓の疾患でも上昇することがあります。

 健康診断で肝機能異常を指摘される場合の事後対応は、B型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎のスクリーニング検査と肝臓の画像評価(腹部超音波もしくは腹部CT)を行うことになります。

 当院での腹部超音波検査(腹部エコー)は予約制になりますので、初回受診時に①採血と②肝臓の画像評価の日程調整を行います。画像評価を腹部超音波検査を行う場合には、2回目の受診の際に腹部超音波検査と採血結果の報告を行います。腹部CTを行う場合には2回目の受診の際に採血結果の報告とCT検査の結果報告を行います。2回目受診の際には「次はどうすべきか」の方向性をお話することになります。

Q3)健康診断で脂質の異常を指摘されました

A3)結果を持参して受診してください

 健康診断で指摘される場合は、
①中性脂肪上昇、HDL低下、LDL上昇のどれか、複数指摘の場合
②中性脂肪低下、HDL上昇、LDL低下のどれか、複数指摘の場合
に分けて説明します。

①いわゆる脂質異常症が疑われます。加齢とともに基礎代謝が減少するものの、運動を行わず食事量が減らない場合に起こる脂質異常症と、続発性の脂質異常症(甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群など)を調べます。直ちに内服薬を開始するかどうかは、過去の動脈硬化性疾患の既往や、危険因子によって決定することになります。

②代謝が増えてしまう病気(甲状腺機能亢進症)は採血でスクリーニングします。

いずれにしても、採血で中性脂肪・HDL・LDLを採血を行いますので、12時間以上の欠食(絶食とも言います)のうえ受診してください。

《重要》脂質の採血は12時間以上の欠食(絶食)が必要です。

Q4)脂肪肝といわれました。生活をどうするとよいですか?

A4)脂肪肝を改善するための方法をお伝えします

はじめに
脂肪肝は、肝臓に過剰な脂肪が蓄積される状態を指し、特に肥満や生活習慣の乱れが原因となりやすいです。放置すると肝炎や肝硬変、さらには肝臓がんへと進行するリスクが高まります。しかし、適切な生活習慣を取り入れることで、脂肪肝は改善可能です。この記事では、脂肪肝を改善するための実践的な方法を紹介します。

大切なことは肝硬変に進ませないことです。

 


1. 適切な食事の見直し

脂肪肝を改善するには、まずは食生活の見直しが必要です。以下のポイントを参考に、バランスの取れた食事を心がけましょう。

バランスの取れた食事
  • 野菜や果物を多く摂る: ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富な野菜や果物は肝臓の機能を助け、脂肪の蓄積を防ぎます。
  • 良質なタンパク質を選ぶ: 魚、豆類、鶏肉などのタンパク質は肝臓の修復を促進します。特に青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は抗炎症効果も期待できます。
  • 脂肪の摂取を控える: 飽和脂肪酸(脂身の多い肉、バター、チーズなど)やトランス脂肪酸(揚げ物や加工食品)は肝臓に脂肪を蓄積させる原因になるため、控えめにしましょう。
  • 糖分の摂取を減らす: 砂糖や精製された炭水化物(白パン、白米)は脂肪肝の悪化を招きやすいため、全粒穀物や低GI食品を選ぶことをおすすめします。

2. 運動習慣の改善

脂肪肝を改善するためには、定期的な運動も不可欠です。特に有酸素運動は、脂肪を燃焼させ、肝臓に蓄積した脂肪を減らす効果があります。

おすすめの運動
  • ウォーキングやジョギング: 1日30分程度のウォーキングやジョギングは、体重を管理し、脂肪を効率的に燃焼させます。
  • サイクリングや水泳: 身体全体を使う運動は、脂肪燃焼効果が高く、持続的に取り組みやすいです。
  • 筋力トレーニング: 筋肉をつけることで基礎代謝が上がり、脂肪が燃焼しやすくなります。簡単なダンベルエクササイズやスクワットを日常に取り入れると良いでしょう。

3. アルコールの制限

脂肪肝にはアルコール性と非アルコール性の2種類がありますが、どちらの場合でもアルコールの摂取は肝臓に負担をかけます。特に、アルコール性脂肪肝の方は禁酒が必要です。非アルコール性脂肪肝の方でお酒が飲める方はできるだけ飲酒を控えることが重要です。


4. 体重管理

肥満は脂肪肝の最大の原因の一つです。特に内臓脂肪が蓄積されていると、肝臓に脂肪が溜まりやすくなります。体重を減らすことで、肝臓の脂肪を減少させ、肝機能を改善することが可能です。目標は、急激な体重減少ではなく、1ヶ月に体重の2~3%の減量を達成し、1−2年以内でBMI20〜22を目指すと良いです。


5. 医学的管理

上記対策を行ったうえで、脂肪肝の追跡が必要です。

①肝臓の硬さを調べることをおすすめします。1年に1回は肝臓の超音波の際に、硬さの検査(肝硬度測定)を受けてください。人間ドックで硬さの検査がオプション出ない場合には当院で検査させていただきます。
②脂質異常症や糖尿病がある方はその病気の管理を必ず受けてください。


6. まとめ

脂肪肝は、生活習慣の改善によって回復可能な病気です。適切な食事、運動、アルコール制限、体重管理、を通じて、肝臓の健康を取り戻しましょう。生活の中で少しずつ意識を変えていくことが、長期的な健康維持につながります。

Q5)人間ドックでピロリ菌を指摘されました

A5)長文で回答します

何の検査でピロリ菌を指摘されたか、また過去のピロリ菌の除菌状況により事後対応が変わります。

1)ABC胃がんリスク分類、ピロリ抗体価でピロリ菌を指摘された方
①過去にピロリ菌除菌成功されたかた
 過去のピロリ菌除菌判定の偽陰性(何らかの理由で間違って陰性と出てしまった)のことがありますので再度検査(尿素呼気試験等)を受けてください。今回の健診や人間ドックで胃カメラを受けていない方は胃カメラを受けることが必要です。

②過去にピロリ菌除菌が不成功のかた
 2016年6月以前に2次除菌まで行ったものの除菌成功にならなかったかたは、ご相談ください。

③ピロリ菌除菌治療を受けたことがない方

 ピロリ菌感染が強く疑われます。ピロリ抗体検査結果を根拠とする除菌治療は推奨されておりませんので、胃カメラを行ったうえで、尿素呼気試験、便中ピロリ抗原検査でピロリ菌検査を行い、要請であれば除菌治療を行うことが推奨されます。


④ピロリ抗体検査結果が3.0〜9.9の方
 陰性高値と言われるゾーンで検査結果が一番精度の低いゾーンです。胃カメラを受けたうえでピロリ菌検査(尿素呼気試験、便中ピロリ抗原検査)を推奨します。

2)バリウム検査でピロリ菌を疑われた方
①過去にピロリ菌除菌成功と言われている方
 ピロリ菌による胃粘膜への影響は生涯認めるケースが多いので現時点でピロリ菌感染への再対応が必要ではありませんが、ピロリ菌除菌後も胃癌リスクが残りますので、胃の検査は胃カメラが推奨されます。

②ピロリ菌への除菌治療が未経験の方
 胃カメラを受けたうえでピロリ菌検査(尿素呼気試験、便中ピロリ抗原検査)を行います。ピロリ菌陽性の場合には除菌治療を受けることをおすすめします。

3)胃カメラでピロリ菌を疑われた方
 胃カメラの結果(検査日と結果が記載指定ある用紙)をご持参ください。胃カメラ結果で胃癌がないことを当院で確認できれば、ピロリ菌検査(尿素呼気試験、便中ピロリ抗原検査)へ進みます。尿素呼気試験を行う場合には朝食を食べてしまうと検査ができません(陰性と出る可能性が高いため)。前日の午後9時以降は食事を食べずに検査が必要です。ベッドでの安静が必要になる検査のため、受診予定日前に電話連絡していただき、検査日時調整をさせていただきます。「朝食食べないで来たんだけど」と来院されても当日検査できないことが多いですのでご了承ください。
 

《重要》保険診療でピロリ菌検査を行う場合には、「胃カメラ(上部内視鏡検査)で胃癌がないことが確認されていること」が必要になりますので、人間ドックで胃カメラを受けている場合にはその結果を必ずご持参ください。「バリウムで胃癌がない」の状況ではピロリ菌検査を行うことができないため、ピロリ菌検査の前には胃カメラが必要になります。