Acute Respiratory Syndrome ( ARS ):かぜ症候群と言われていました

風邪(かぜ症候群)について

■ どんな病気?

一般的に「風邪(かぜ)」と呼ばれるもので、鼻やのどにウイルスなどが感染して急性の炎症が起きる病気です。炎症が広がると、気管支や肺にまで影響が及ぶこともあります。

■ 原因は?

80~90%は「ウイルス」が原因です(アデノウイルス、インフルエンザウイルス、こライノウイルス、新型コロナウイルス、コロナウイルスなど)。 残りの一部は、細菌やマイコプラズマなどが原因となります。

※誰でもかかるごく一般的な病気です。

■ 主な症状

鼻・のど: 鼻水、鼻づまり、のどの痛み

全身: 発熱、頭痛、体のだるさ

その他: 咳(せき)、痰(たん) ※咳や痰がひどい場合は、気管支や肺まで炎症が及んでいる可能性があります。

■ 検査・診断について

通常、特別な検査でウイルスを特定することは難しいため、医師が症状やのどの状態などを診察して総合的に判断します。

■ 治療について

ウイルスが原因の風邪には、ウイルスを直接退治する特効薬はありません。抗生物質(抗菌薬)はウイルスには効果がないため、基本的には使用しません。 治療の中心は以下の2点です。

対症療法: 鼻水を止めたり、熱を下げたりするお薬を使って、つらい症状を和らげます。

自然治癒: 安静にして水分や栄養を摂り、自分の免疫力で治るのを待ちます。 ※ただし、細菌感染が疑われる場合(扁桃腺に膿がついている等)は、抗生物質が必要になることもあります。

例外的に、インフルエンザの場合は抗インフルエンザ薬、新型コロナ感染症の場合はコロナ治療薬があります。

■ ご自宅での注意点

安静と水分補給: 無理をせず、十分な睡眠と水分をとりましょう。

感染対策: 普段から手洗い・うがいを心がけてください。

咳エチケット: くしゃみや咳が出る時は、マスクをするか、ティッシュや袖で口を覆い、周りの人にうつさないように配慮しましょう。

■ 経過

基本的には経過は良好で、数日で自然によくなります。症状が長引く場合や悪化した場合は、早めにご相談ください。